設立にあたって
ごあいさつ
理事長 澤﨑俊之
誰しもが安心して暮らせる社会を望んでいます。しかし現実には、毎日のように多くの犯罪が起こっています。そして、いったん犯罪被害に遭遇すると、日常的な暮らしは著しく損なわれ、精神的な苦痛や肉体的苦痛はもとより、経済的にも大きな苦痛を被ることになります。それまで築いてきた信頼関係や友人・知人や地域とのつながりが断たれることにもなります。また、犯罪被害によって体験された恐怖や喪失は心の奥深くに癒されない傷となって残り、不安に怯える日々が続くことにもなります。
「公益社団法人 埼玉犯罪被害者援助センター」は、犯罪被害に遭われた方のこうした苦しみに寄りそいつつ犯罪被害に遭われた方がこうした苦しみから少しでも早く回復され、普段の生活を取り戻すことを援助する目的で平成14年2月に設立され、これまで多くの方々の支援を行ってまいりました。
さらに、平成17年4月1日付けで埼玉県公安委員会から全国で6番目となる「犯罪被害者等早期援助団体」の指定を受けました。これにより、被害者の方やご遺族の同意に基づいて、警察から情報の提供を受けることが可能となり、より迅速で柔軟な対応が出来るようになりました。
県民の皆様はもとより、多くの方々が当センターの活動に賛同され、ご協力を賜わりますことを心からお願い申し上げます。
沿革
平成14年 | 2月22日 | 「埼玉犯罪被害者援助センター」設立 初代理事長に茨木俊夫氏就任 |
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5月 | 相談業務を開始 | |
12月 | センター通信創刊号発行 | |
平成15年 | 1月 | 弁護士による法律相談を開始 |
平成16年 | 4月1日 | 社団法人化 (「社団法人 埼玉犯罪被害者援助センター」に名称変更) |
4月20日 | 理事長に今野義孝氏就任 | |
4月 | 直接的支援業務を開始 | |
平成17年 | 4月1日 | 犯罪被害者等早期援助団体に指定(埼玉県公安委員会) |
平成20年 | 5月23日 | 理事長に松本輝夫氏就任 |
平成21年 | 11月14日 | 「犯罪被害者支援県民のつどい」をソニックシティ小ホールで開催(第1回) |
平成23年 | 4月1日 | 公益社団法人化 (「公益社団法人 埼玉犯罪被害者援助センター」に名称変更) |
5月2日 | 埼玉県、埼玉県警察本部、埼玉犯罪被害者援助センターが相談窓口を一元化、支援のワンストップ化を図る | |
平成24年 | 7月 | センター通信No.21号(10周年特別号)発行 |
8月 | 臨床心理士によるカウンセリングを開始 | |
平成25年 | 4月 | 自助グループ活動開始 |
9月 | 性暴力等被害者支援等4者協定締結(埼玉県・埼玉県警・産婦人科医会・埼玉犯罪被害者援助センター) アイリスホットライン(性暴力等被害者支援専用電話)開設 |
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平成26年 | 4月 | ホンデリング~本でひろがる支援の輪~事業開始 |
5月 | 理事長に澤﨑俊之氏就任 | |
平成27年 | 10月 | 警察庁長官・全国被害者支援ネットワーク理事長より犯罪被害者支援功労団体賞受章 |
平成31年 | 4月 | アイリスホットライン(性暴力等被害者支援専用電話)の24時間365日相談受付を開始 |